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春の空気に虹をかけ - 小沢健二ライブの感想

オザケンが続きますが^^;

 

先日、小沢くんの「春の空気に虹をかけ」と題されたコンサートに行きました。
2018年5月3日@日本武道館


小沢健二さんのこと、オザケンじゃなくて「小沢くん」とずっと呼んできたもので、この呼称でいきます

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感想などあれば、本名でメールで送ってくださいと小沢くんが言ったので、
書いて送ったのを、ここにも貼っておきます。

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北の丸最終日に参加しました、[本名]と申します。

高校生の時分に小沢くんの音楽を大好きになって、Villageの時から東京でやったライブにはたぶん1度ずつ参加しています。

 

今は子どもがいますが、なのに私どこかふわふわとしか生きていなくて。
小沢くんのライブに行くたびに、どこかへ飛んでいきかけてる風船を地上に戻してもらったみたいな気持ちになります。

地に足の付いた生き方で「ちゃんと生きよう」って心の底から思え、そしてなぜか、旦那さんのことを大切にしようという気持ちに必ずなるので、いつも感謝しています。今日もやっぱりそうでした。

 

今日は、これまでとまた違う気持ちで臨みました。

数か月前に、大切な人がこの星から居なくなってしまい、途切れることなく思っている毎日で、今日はいつもに増して寂しくてたまらない日でした。

こんなんで小沢くんのライブに行って、どう感じるんだろう?と思ってました。
あのエナジーを受け止められるか、反発してしまうか?

 

ライブ始まってもその人のことを思わずにはいられなくて、のっけのアルペジオからやられてしまいました。


旅、いちょう並木では、一人で来てるのに嗚咽までしちまった。

 

ところが、フクロウ辺りからかなあ?圧倒的な音楽のエネルギーに泣く暇を与えてもらえなくなり。
素直な気持ちで生命讃歌たちを大きな声で一緒に歌い、
「春にして君を想う」では希望さえ見ました。

 

希望を見ることにまだどこかためらう気持ちはあるのだけど、この先20年30年生きることに、温かさを感じることが出来たのは初めてでした。ほんとにありがとう。


しゃぼん玉の演出が心憎かったです。
シャボン玉の泡が一斉にフーされても、早くにパチンとなる子、いつまでも残る子あって、いつかはみんな消えるしとか、星屑の中のランデブーとか、あー小沢くんありがとうって思いました。


オーケストラの演奏がほんとにほんとに素晴らしくて、小沢くんのギターソロも素晴らしかったし、音のエネルギーだけでも凄かった。
フクロウの小沢くんの

 

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以上。


まさかの、書きかけで送信してしまいました\(^o^)/
まぁいいや。と思って。


続き(?)を、ここでもう少し書きます。

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小沢くんは、ライブがすごくいい。と思う。

小沢くんのライブに行ったことがない人にあの時の気持ちを説明するのはとても難しい。
ああいうのは体感するものだから。


とにかくエネルギーがすごいんだもの。
そして会場中に満ちる歓声と多幸感。
ミュージシャン達から出てくる素晴らしい音。
1曲1曲が、生命を持って空間に放たれていくのが見える。

全部、あの細い身体から発せられる魔法なんだと思う。


こんなこというと嘘くさいけど、私は大切なことはほぼ全部小沢くんに教えてもらったと思ってる。

身近なことで言えば、日常を生きる喜び、

家族との時間。
そんなひとりひとりの日常から街が世界が成り立っているんだってこと。


何年に1度しかライブをしない人だけど、
毎回行くたびにそのエネルギーを浴びて、おおげさにいえば人生の糧にして、また日常に戻って生きてきた。


でも今回は、あのエネルギーを自分がどう感じるのかが怖かった。

たった数ヶ月前に、すごくすごく大事な人がお空へ行ってしまって、
それが私は悲しくて寂しくて、自分でもよくわからないくらいの喪失感を感じる毎日を、今生きている。

 

今小沢くんにあの生命賛歌達をノンストップ全身全霊で歌われたら、どう思うんだろう。

私の大切な人が拒否した生命を、彼が感じることを拒否した人生の希望を思ったら、
小沢くんの曲を拒絶してしまうかもしれない。
それか、あっさりカンゲキして彼のことなんて忘れて楽しんでしまうかもしれない。


そして始まったライブの1曲目は、今年出された「アルペジオ」。
2つ前のブログで書いたけど、この曲、優しいんだよ、、、

一見ただのラブソングなんだけど、実は生と死について書かれてる「いちょう並木のセレナーデ」や「ぼくらが旅に出る理由」が続く頃には、嗚咽してしまっていた。


やがて僕らが過ごした時間や 
呼び交わし合った名前など
いつか 遠くへ飛び去る
星屑の中のランデブー


上でも書いたけど、演出で、しゃぼん玉をたくさん飛ばすのにも泣かされた。

オーケーわかった、小沢くん。
生まれる命も去った命も生きている命も、同じなんだね。
この一瞬を一緒にいられたことの尊さを思うよ。

こんなことまで見せてくれると思わなかった。

あるいは他の人は、もっと別の感情を抱いたり別のメッセージを受け取っているかもしれない。
小沢くんの伝えたいことはきっと1つじゃないと思うから。


ライブの中盤からは詩と曲に込められたエネルギーをいっぱいに受けて、感激の方の泣きが来るんだけど、泣いているヒマなんて与えられなかった。

「フクロウの声が聞こえる」はほんとヤバかった。

 

ミュージシャンの音もすごくて、オーケストラも最高で。
カラフルな照明も生きていて。

 

あ、あの満島ひかりちゃんがずっと小沢くんの横で演出に加わったり歌ったりしてたんだった。
めちゃくちゃでしょ。

 

 

アンコールでやった「春にして君を想う」。

小沢健二 - 春にして君を想う - YouTube

 

ライブでこの曲を聴くたびに、旦那氏を大事にしよって思わされて反省する曲なのだけど、
今回この曲で小沢くんと満島ひかりちゃんがゆるくステップを踏むのを見て、わー(T-T)ってなった。


彼がいない世の中を生きていくことに何の意味があるの、とすら思って
はっきり言って灰色にしか見えていなかった自分の20年後に、
温かい色を見た気がしたから。
これが希望?

 

このコンサートのタイトルが、
「春の空気に虹をかけ」。
まさに。虹が架けられたのかもしれない。

 

初めてだった。
この先の未来に温度を感じたのも、
温度を色で感じたのも。

 

、、、ふふ、彼が好きそうな言い回ししちゃった。


もう一回やりたくて、と言って「フクロウの声が聞こえる」を
最後の最後にまたやったのにはびっくりした。
小沢くん、気が済んだ?(笑)


温かい歓声と拍手とに包まれた武道館はほんとに幸せで。

こんなに素直に感じることができて良かった。

中途半端じゃないからだ、きっと。

音楽の力ってあるんだと改めて思った。

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